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棋駒の雑学

将棋駒は、国内外の木やプラスチックといった素材からできています。人それぞれ好みの材質は異なると思いますが、独特の木目が見られる木製の駒が好きな方は多くいらっしゃるでしょう。駒は全部で8種類あり、合計40個の駒を使用して将棋を指します。駒にはひとつひとつ意味があり、動きもそれぞれ異なるのです。そして、王を除く残りの駒の性能によって「大駒」と「小駒」の大きく2つに分けられます。こちらでは「大駒」と「小駒」について紹介します。

大駒と小駒について

大駒

大駒には飛車と角があり、強力な駒です。

  • 飛車

    左右上下に進むことができ、成ると竜王に変わります。戦況を左右するくらい力のある重要な駒です。

  • 斜めにどこまでも進むことができます。飛車と並ぶ強い駒であり、成ると馬に変わります。攻守両面で力を発揮する駒です。

小駒

小駒には金将や銀将、桂馬、香車、歩兵があり、大駒に比べると能力が弱くなります。

  • 金将

    斜め後ろ以外、どこでも1個進むことができます。王を守る代表的な駒の1つで、成ることはできません。

  • 銀将

    左右と下以外は1個進むことができます。攻守で使われる駒で、成ると全に変わります。金と同じ動きになりますが、銀将のように斜め後ろへ動くことができなくなってしまいます。

  • 桂馬

    前方2個先の、右または左に進むことができます。成ると「圭」に変わり、金と同じ動きになりますが、元の桂馬の動きができなくなってしまいます。

  • 香車

    前方ならどこまでも進める駒です。成ると「杏」に変わり、金と同じ動きになります。

  • 歩兵

    前に1個進むことができます。成ると「と」に変わり、金と同じ動きになります。

基本的には大駒である飛車や角は性能が高く、価値のある駒とされています。しかし、状況によっては駒の価値が変わることもあります。将棋を楽しむためにも、それぞれの駒の役割を知っておくことが大切です。

当店では、手彫りの将棋駒や将棋盤を販売しています。仕入れから加工、製品化まで一貫して承っており、原木は御蔵島から取り寄せたこだわりの国産材です。製品のでき上がりには自信を持っておりますので、お求めの方はぜひ当店をご利用ください。将棋セットの他にも、左馬などの飾り駒や将棋ストラップといった民芸品も製造しています。将棋駒の字の書体や色、サイズを好みで選べるオーダーメイドにも対応していますので、ご依頼の際は気軽にお問い合わせください。

ちょっとためになる雑学

将棋の起源

一説によると、将棋の起源はインドにあるとされています。有力な説は、古代インドのチャトランガというゲームが起源だとする説です。そのゲームに駒を取り合う要素が加わり、ユーラシア大陸各地へ広がり、西洋ではチェス、中国ではシャンチー、そして日本では将棋というゲームに発展したとされています。

数え方

豆腐は「丁」、タンスは「棹」など、日本には物などを数えるときに独特の単位があります。
同じことが将棋にもいえます。

将棋盤は一「面」、 二「面」。
将棋の駒は一「枚」、 二「枚」。
将棋の手数は一「手」、 二「手」。
将棋の試合は一「局」、 二「局」。

なぜ駒は五角形なの?

五角形というのは古式兵法で「攻めにも守りにももっともよい形」とされていることから、転じています。
ちなみに、函館の五稜郭はそれに則っているそうです。五角が合格につながることから、近年では受験のお守りとして持つ方もいらっしゃいます。

大局将棋って何?

大局将棋は、縦横9マスの通常の将棋とはマスの数が異なり、縦横36マスに仕切られた将棋盤を使うゲームです。大局将棋で使う駒は、通常の将棋にはない「太子」「鳩槃」「天狗」「麟師」「鉤行」など、計209種類あります。