棋具のお手入れ方法
大切な将棋駒や将棋盤の正しいお手入れ方法をご紹介いたします。
将棋駒
駒をよい色にするには椿油をつける
しかし、つけすぎはカビの原因です。特に御蔵島産や薩摩産の本つげは、木自体に樹脂分があります。樹脂分が手脂と混ざり、駒を使った後に肌着などの古布のような柔らかい布で駒を磨くと、次第にいい色艶になります。あめ色になり、駒に風合いが増すのです。
もし油をお使いになる場合は、数滴で十分。軽く布につけ、それで1組を磨くくらいがよいでしょう。
オノオレ材や楓材についても同じことがいえます。
基本的に駒は塗装を施さない白木のため、自然のままお使いいただくのがベストかと考えています。万が一、駒を濡らした場合は速やかに水分を拭き取り、陰干ししてください。
将棋盤
基本的には白木に蝋を施してあるだけなので、 からぶきで十分
白く粉をふいたような感じのものが見られた場合、蝋が白くなっただけですので品質にはなんら差し支えありません。
気を付けたいのは、暖房装置の近くで使用することです。ファンヒーターなどの前で盤を使うと、盤にゆがみなどが生じる恐れがあります。ご注意ください。