駒の材質について
中島清吉商店で使用しているこだわりの商品の材質についてご紹介いたします。
当店では以下の三種類の木材で将棋駒を製造しています。
以前に、中国つげやシャムつげを使用していましたが、現地では伐採禁止です。
安定して入荷が望めない点、国内林業の一助となる点を考慮して、現在ではすべて国内産材で製造しています。
つげ材
木の宝石といわれ、赤柾、虎斑、根杢などの美しい杢目が現れます。
粘りの多い木質で重さや硬さが将棋の駒に丁度よく、駒を打つときの音が素晴らしいです。また、長年手入れをすることであめ色になる木材です。
あめ色になった駒は見る人を魅了します。
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御蔵島つげ 特上彫 菱湖書
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御蔵島つげ 一字彫
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御蔵島つげ 上彫
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シャムつげ 草書書き駒
オノオレ材(斧折)
オノオレカンバの略称で、国内産の木材としてはかなりの重さと硬さがあります。また、駒を打ったときの感じがつげ材に近く、指し味もよい木材です。「斧が折れる程硬い」というのが名前の由来だそうです。古くから木曽ではこの木材で櫛を作っていて、その櫛が折れにくく、粘りのある材質であることから、将棋駒に適していると判断されたのでしょう。
当店のオノオレ材は山形県工業技術センターで検査してもらった結果、一般に「シャムつげ」といわれるものよりも「本つげ」に近い数値が出ました。当店では主に青森・秋田といった北東北のオノオレカンバを使っています。
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オノオレ 上彫
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オノオレ 書き駒
楓材(イタヤ楓)
つげ、オノオレに比べるとやや軽いのですが、木材の種類全体から見ると重い木材です。
普及品の駒に適していると思われます。
主に当店では山形県産の楓を使用しています。
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楓 中彫
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楓 上彫